「昔は、灰を使って洗濯、真っ白になったものだ」とイタリア人の高齢者が言っていた話を思い出し、冬の薪ストーブからでる大量の灰で灰汁を取り出し、洗剤かなんかできないものかと、、いろんなイタリアのサイトを調べながら、ちょっとやってみました。(イタリア人は自然派が多いのでこの手の情報は豊富です)
- 灰をふるいにかける
- 灰と水を混ぜてステンレス鍋で煮る(割合は灰1:水5)沸騰させてから2時間、弱火でボコボコ沸騰させ、灰が沈むので時々木べらでかき回す(注意:アルミニウムの道具や鍋は使わないこと、アルカリが強いので溶けます。。₎
- ここで味見、舌でビリっとくるようだと完成という話(私は味見やっていませんが。。)
- 24時間放置(写真④)ほぼ透明の上澄み液が灰汁、完成です!
- 写真⑤:右赤キャップは灰汁の原液として保存(何年でも持つそうです)
左スプレータイプは2倍の水で薄め、ガラスなどお掃除用
大理石と木製品には使用しないこと - 写真⑥ コーヒーフィルターで濾して残ったペースト状の灰汁を取った後の残りは
鍋やオーブン磨きとして使うのだそうです
実際、ステンレスの鍋、このペーストで磨いてみたらピッカピカになりました
- ①暖炉の灰
- ②ふるいにかけた灰
- ③灰を煮る
- ④灰汁を取り出す
- ⑤灰汁
- ⑥灰汁の残り部分を磨き粉にする
phがかなり高いアルカリ性、素手で触っていたら手がボロボロになりました
(指紋が消える勢いです。。)自然のものといえど強力です。。
教訓:灰汁と灰汁の残りのペーストを扱うときは必ずゴム手袋使用
灰汁の使い方
- 漂白剤替わりとして
手洗いの場合:50mlほど通常の洗剤と一緒に加える
洗濯機の場合:80mlほど通常の洗剤と一緒に加える
※洗剤を加えないで灰汁だけで洗うひともいるようです - おうちのお掃除用として
床(フローリングはダメ)掃除、バケツ1杯に対して50mlの灰汁を入れる
あとは、水で薄めてスプレー容器に入れて置けば、至る所のお掃除に使えます
(大理石と木以外)
無臭なので、お好みでレモンやティーツリーなどエッセンシャルオイルを加える - 食器洗い
油汚れを分解するので、食器洗いにも使えます
昔、シーツを灰汁で洗っていた時代、真っ白だったという話には。。少々落ちもあって。。
生地もしっかりしていたその昔、洗濯は大仕事、シーツは半年に一回しか洗っていなかったという話も聞きました、だとすると半年で真っ黒になったシーツ、洗うことでより白く感じられたのはいうまでもありません。。
コメント
先日の記事のコメントでは12月のパンツァネッラをご紹介ありがとうございました。
夏はパンツァネッラ、冬はリボッリータと思ってました^_^
私は一度パンを玄米にしてライスサラダみたいにしてみますね〜。
お弁当メニューシリーズ、楽しみにしてます!豆好きな私にピッタリです!
さて、このお洗濯方法はすごい知恵ですね。
作っちゃう歌子さんもすごく素敵です。
いつかイタリアのおばあちゃんの知恵みたいな本を歌子さん出してくれはったらいいのになー。
豆と弁当、ポイントですね!がんばります。
食器用洗剤はコープのBIOシリーズとか使っているのですが(意味はなく・・)、家から公道下に排出される配水管の分岐点で洗剤が塊になって詰まり、気をつけていないと道路上にうちの排水が溢れだすんです(そうなるとめちゃ恥ずかしい。。)、、流れて行かないあの積み重なった溶けない詰まった合成洗剤の塊を見てしまうと、環境に悪いよな。。と罪悪感。。
トイレとか特にお風呂掃除のとき、洗剤でぐらぐら息苦しいときもあるし(結構イタリアのは強いです)、出来るだけ、自然のものでできたらと少しずつ思うようになって、水垢はクエン酸、洗濯機の中には重曹とかいれたり・・。市販の洗剤も使っていますが、表示の半分以下でつかってってかんじで。。 ひよこさんは洗濯には、石鹸をお使いと伺った気がします。いいですね、環境にもいいですしね!