ご無沙汰してしまい、大変失礼いたしました。
今年は、この辺ではオリーブ大豊作と言われています
昨日(11月21日)、アンギアーリのレダのオリーブオイル搾油所へ様子を見に行ってきました。アレッツォ→アンギアーリまで、バスで45分、超多忙なレダに迎えに来てもらうのも悪いので、徒歩5分でアグリツーリズモ・ヴァルデッラピエヴェへ行き、電動アシスト自転車を借り、アシスト自転車で約10分、絶景のレダの家と搾油所のある丘の上に到着しました
電動アシスト自転車は、アグリにお泊りのお客様も使うことができます(有料)
坂の多いアンギアーリ、電動アシスト自転車なら、登り坂も、楽々快適!!
平地では、簡単に20km/hのスピードが出ますので、速くて怖いくらい。
レダのオリーブ畑とアンギアーリから見下ろす絶景のテヴェレ渓谷↓
中世時代、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「アンギアーリの戦い」の舞台とされる渓谷です
3軒、生産者が来ていました、搾油は完全予約制です
オリーブはひとケース20kg位、まず、運ばれると総重量を計り、それを元に搾油所使用料を支払います
↓大きめのオリーブがぽつぽつ見えます、これが、アンギアーリやウンブリア州で生産される、モルコーネという品種、トスカーナの中では唯一、トマトのような青臭さを感じます
一回でタンクに入るのは、300kgまで、順次、作業行程は流れていくので機械の中に入ってるのは、3回転分の900kg程です
オリーブ投入から40分~1時間弱でオイルが抽出されます
↓これが、レダが生産者としてオイル販売用に使っているフィルター装置
オリーブを持ち込む一般の生産者でも希望があれば、フィルターを使うこともあるそうです
自家用に搾油に来る人たちは、大体皆さんノンフィルターオイルです
今年は、アレッツォ周辺、収穫高は、なんと例年の4倍ということがわかり、どこでも搾油所は予約が難しい状態が続いていたそうです、
鳴りやまない予約電話に対し、レダは、搾油予約日時を決めてから収穫をするように促していたと言っていました。収穫してしまって搾油が出来ず、大変な状態のオリーブもあったそうです
実際、私の知り合いも、収穫したはいいけれど、どこの搾油所も、電話にも出ない、どうしたらいいものか。と話していました。結局、収穫から1週間後に搾油は出来たようですが、その日にもかなりイライラしていました、行っても、どの位待たされるかを考えたら行きたくないと。。その意味は、なかなか取れなかった予約、500kgのオリーブ搾油の予約のところに1トンとか持ち込む人たちがいるらしいです、だから後続の予約がドンドンずれ込むそうで、、
品質のよいオリーブ持ち込みだったら、搾油所の使用代は、現金以外に、抽出したオイル買い取りで支払いOKというのが搾油所ですが、今年は、オイルが多すぎて、支払いは現金のみ!と切り替え始めた搾油所もでてきているらしいです。
全てのフルーツは1年ごとに豊作と凶作を繰り返すと農家はいいます、今年、こんなに豊作で、来年は???の不安も。豊作だからと喜んでばかりはおれないようです。
アンギアーリのアグリ・ヴァルデッラピエヴェでは600本のオリーブ所有
今年はなんと、オリーブの実、4トンの収穫だったそう
それを、家族と親戚総出で8日間で収穫したと言っていました(1日500kgペース)
11月入る直前は雨不足でオリーブのふくらみに問題がありました、
そのあたりでアグリのオリーブ、搾油し、抽出率が15%、雨が降った後で、12%だったそうです(水気を含むと実が膨らむ分、抽出率は下がります)
平均抽出率13%で計算すると、オリーブオイル:520kgは取れた計算
去年は不作で、1年分持つかなと言っていたのを覚えています、それで、確か100kgだったと記憶。不作だった去年と比較し、5倍は取れた計算です。一例でした!
今年は、残念ながら、南イタリアのほうで、オリーブオイルが例年と比較し不足しているようです
コメント
この風景を見に行きたい!
アンギアーリの写真をありがとうございます😊
空気も澄んでるせいかスッキリ遠くまで見晴らせますね^_^
オイルが四倍の収穫とは!
末端価格も今年はお安くなったりするんでしょうか?
だといいな〜。
ひよこさ~~ん!
早速、グラッチェです!!イタリアの11月は日本の梅雨の時期のように雨が降りやすく、霧もよく出ます。その晴れ間でした。
ですよね~~値段が下がって欲しいところですが、品質重視で売るものは、既に価格設定は済んで、ちゃんと窒素入りでストックされています、かといって今のが悪いのか?というとそういうことでもないんですが、、オリーブの熟度は進んでいます。。自家用としてのオリーブオイルが余るから○○€で買ってくれないか?というような裏取引はきっとたくさんあると思います。実際、うちも2軒から電話来ました。付き合いもあるので、1軒から5リットルほどは買うことになると思います。昔ながらの素朴なオイル、一切混ぜ物のない、純粋なこの辺のオイルってだけで、それはそれで裏取引でも相場があるので、値段は消して安くないんですがね。。
しかも、みんな自分の家のオイルが世界一だと思っていますよ。。。あちゃ~~~!!
素晴らしい景色ですね。
写真も、旅行者や写真家の加工したそれとは違う、
素朴な日常の一コマって感じが、とても好きです。
写真って、お人柄が表れるんですね(‘-‘*)
レオナルドの『アンギアーリの戦い』の壁画、
数年前に、大発見! と大々的に報じられましたが、
その後、続報を聞きません。現地ではどうですか?
オリーブも取れ過ぎると、それはそれで問題なんですね。
収穫から搾油に一週間は、キツイ。
自然や天候は神の領域とはいえ、大変。。
イギリスやドイツのお金持ちは、トスカーナが憧れの地で、
こぞって別荘を購入しているので、
トスカーナの地価が高騰しているんですって?
この美しいアンギアーリ村にも、そんな方、いますか?
SUMERAさん
レダの家のポジションは凄いんですよ。渓谷がどど~~んと見渡せます。恐らくアンギアーリの中でも彼女の家ほど景色がきれいに見えるところは
ないかも。どうしても近代住宅が見える場合が多いので。
たしかに、、そんなことありましたね。。「アンギアーリの戦い」がヴァザーリの下に隠されているという話。進んでいるとは聞かないかも。。
ちょっと話それますが、、アレッツォの郊外にモナリザ(ジョコンダ)背景にある(アルノ川にかかっている)「ブリアーノ橋」あります、ずっと修復中なんですよ。しかも、工事ずっと止まっていて(予算が無いとか)、、生活に使われている橋なので、橋向こうの住民の怒りが結構凄くなってきています。迂回が結構KM数増えるので、ガソリンもかかるらしく。
なるほど!その目的に場合は、地価は下がっていないみたいです。そういえば数日前ローカル見出しニュースで、「ブラマソーレ」が売れたといってました。
「ブラマソーレ」とは、昔ダイアンレインの映画「トスカーナの休日」で有名になったコルトーナのあの家のこと、ず~~~~っと売りに出ていたんです、誰が買ったのか興味津々です。
テヴェレ渓谷にあるアンギアーリもいるかもですが、ドイツ人やアメリカ人は、キアナ渓谷やアルノ渓谷のほうをより好みます。アルノ渓谷には有名どころではスティング様がヴィッラをお持ちです。農業会社を経営して、ワインやオイルも生産しています。
反対に街の中のアパート中古物件は価格が下がっています、そしてよく売れないともききます。。高度成長期にできたアパートは、この時代、修復が必要、次の代が修復してまで。。となると修復せずに安く売りに出る、それを買うのが生活目的の外人だったりします。。