マルケ州の小さな生産者(La Montata)を招いてのワイン勉強会に参加してきました.
生産者さんが持ってこられたテイスティングは全部で7種、白1、赤1、フレーバードワイン1、パッシート4種、どれも素晴らしかったです
今回は、フレーバードワインの「ヴィショラ・Visciola」について
フレーバードワインとは、簡単にいうとワインをベースにして、香りを付けたもの、代表的なのは、ベルモットやサングリアなど
ヴィショラは、スミミザクラという野生の桜で、特にマルケ州に自生しているらしいです。
このヴィショラという野生のサクランボから取り出すフレーバーや色を赤ワインやブドウに香り付け、色付けし醸造したのが、Il vino di visciola (ヴィショラワイン)
イタリア・ルネッサンス期ウルビーノ公国の君主・フェデリ―コ・ダ・モンテフェルトロが、サクランボ(つまりヴィショラ)が入っていないワインを飲まなかったと言われるほど、このフレーバードワインは歴史あるワインとして知られているそう
野生のスミミザクラの実・ヴィショラは、サクランボの分類としては酸味タイプ。濃いルビー色しています。
テイスティングしたヴィショラ↓
一般にヴィショラワインは大きく分けると二通りの造り方があるとか。。
1)6,7月にヴィショラを収穫、ガラスの瓶にヴィショラ、砂糖を入れ、瓶ごと太陽にさらしながらシロップを作る。そのシロップ(&実?)を秋に収穫したブドウと一緒に発酵させる
2)ヴィショラの実をワインの中で砂糖と共に浸し、ヴィショラエキスを直接ワインに浸透させる
la Montata のこのヴィショラワインは、木樽に12か月入ったワインを一部使用、残りはブドウ収穫後、アルコール発酵中のモスト(果汁)に入れるという二通りのフレーバー抽出を混合する方法のようです
つまり、1)と2)の混合ヴィショラって感じのようです。
使われる赤ブドウの品種は、Vernaccia Negra di Urbino (ベルナッチャ ネグラ ディ ウルビーノ)とLacrime di Morro (ラクリメ ディ モッロ)、どちらも土着品種。
このヴィショラ、ほんとにうまかった!香り高く、フレッシュ感もあって、バランスが良かったです。
飲むタイミングは、食事とは合わせず、これだけ、もしくはデザートワインとして甘いドルチェと合わせます、特にチョコレートの焼き菓子、フォンダンショコラ、クロスタータ、チャンベッローネ、カントゥッチョなど焼いたお菓子とあいます。アルコール度数が14%と若干お高めですが、甘くておいしいので女性にとっても受けそうです。
コメント
visciola、知らんかったー。
教えて頂き、ありがとうございますm(_ _)m
生産者さんによって、製法や味わいが異なるワインなんですね。実に興味深い。
visciolaは甘々ですか? 梅酒より甘い?
もし、酸と甘さのバランスが取れているなら、
単体もしくはチョコ等は勿論、
鴨(のロースト)でも試してみたいと思いました。
例えば、ラファエラさんとこの・・・って、あかん( ;∀;)
しかし、試飲のラインナップが、
甘いワインに傾いていますね。面白いな。
この生産者さんの売りなのかしらん?
先日、日本のソムリエ達に人気の、
二日酔い防止サプリを買いました
(普段サプリは飲まないんだけど、どうしても気になって・・・)。
イタリアでは、
二日酔いや悪酔い防止に摂取するものってありますか?
あーイタリア人は強い割に、二日酔いになるまで飲まないかぁー。
全然、甘々でないです。嫌味のない、いい感じの甘さです、
(私にとっては一般的な梅酒は甘すぎ。。という基準)
ノ~~、ロミオとジュリエットは死ぬまでペットyo~~。
冬には、彼らだけを郊外の家の庭に置いておけなくて、街中のアパート(暖かい)に引っ越さなかったぐらいですぜ!
昔のファントォツィのコメディ映画で日本料理屋でペットの犬が丸焼きになって出てくるというシーンを思い出しました・・(飼い主、失神・・)
ラインナップ、元々ワイン造りに適さない土地らしいです。
次回、またこの生産者のこと書きますけど、おもろいですよ。たのしみにしてくださいませ。
二日酔い防止サプリですか、使った結果教えてくださいね
朝まで飲むような若い人たちだったら、二日酔い有るかもですけど、、大人の二日酔いは聞いたことないかも。。
年寄りが言うのは、食べてから(胃に何かを入れてから)飲む。ぐらいかしら。。
胃に何も入れないでか~っと飲むのがうまいんですけどね、、、でも体によくないとはみんな言っています、
あとは温度かしら。。冷たいものは体に悪いというのはよく言われますけど。。。夏の冷たい水とかビールとか。。
冷たくないビールは飲めないよね。。。と話がそれた。。
飲めない私がフレーバーワインに興味ありです。
ベルガモットが特にo(^-^)o
ベルガモットの紅茶など大好きなので、たぶんワインもいけるんじゃないかと(^_^)V
フレーバードワイン、もっと勉強して、行けそうなのお知らせしますね!きっとあると思います!
でも。。アルコールが問題ですよね、、甘酒のように酒粕を麹に変えてということできたらいいんですがねぇ。。
因みに、この生産者さんは、30年前までワインが飲めなかったそうです。年齢を重ねるにつれて飲めるようになったという話は
何度か伺ったことあります。ひよこさんも、フレーバードワイン、きっかけになるかも?ですね!!